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    あヽ決戦航空隊

    1974年・東映/監督・山下耕作/共演・鶴田浩二、菅原文太、安藤昇、池部良、松方弘樹、北大路欣也
     

    特攻戦術の生みの親・大西中将の生涯を、太平洋戦争末期の状況と合わせて描いた力作。
    当時の軍人たちや人物の多くが実名で登場する。豪華オールスターキャストにも注目。
     

    【感想】

    覚悟はしてましたが、長かったーっ、重かったーっ(泣)
    まあもう163分、2時間半の上かけて、これでもかこれでもかと日本が戦争に負けてく映画ですから。スカッとさわやかなラストとかは期待できないわけです、はい。
    そんな中、軍人ではない役のアキラさんが登場するシーンは、いずれも一服の清涼剤といった感じで(ホントか?)。
    なにしろ、この役は実在の人物で、戦後も活躍された人(んー)というんですから、つまり、アキラさんはラストまで死なない!この安心感(笑)。
    とにかく、みんなして死にまくる映画ですから。やくざ映画とは死者の数、ケタちがいですから。生き残っていただけるとゆーだけでも、ありがたい。

    登場シーン、もう、鶴田の伯父貴(笑)とのツーショットだけで、胸がジーン・・・
    このときのアキラさん!ちょっと微笑みながらの、相手をいとおしむ表情が絶品っっ。くわーっっ。
    対する鶴田さんのアキラさんに向ける表情、口調、いいのです。全編を通してこれは涙ものです。
    アキラさんのいでたちは、あれは国民服っていうんでしょうか、カーキ色のね、軍服ではないよーですが、それを着て髪型もイケてなーい戦中カット(五分刈り前髪長めバージョン)。それでいいのです、戦争映画ですから。イケててどーします。でもそれだけに、表情に冴えがある。ちょっと朴訥そうで真摯で純粋で。ううう、いいのです。

    特攻に向かう兵士たちに内地の話を聞かせてやってくれ、そう鶴田さんに頼まれ、一度は拒否しつつも結局・・・。夕景の砂浜で車座になる兵士たちの輪に近づいていくアキラさん、その歩きかた。ロングショットでも切なさが伝わってくる。あとに続くシーンもいい。ここはもう、胸がきゅーんでした。
    一方、貴重なコミカルシーンでは、まーもー私なぞ頬赤らめてしまうよーなこと、さらっとね。あら、やだ。聞き逃さないで下さい。安藤組長のあたりです。
    派手なアクションシーンこそないものの、キレ者とわかるシーンは随所に出てきます。

    でもやっぱり、ラスト近く、割腹した鶴田さんのもとへ馳せ参じてからが胸を打ちます。
    決してぎゃあぎゃあ騒ぐのではない。でも押さえてもこみ上げる激情がじんじんと伝わってくる。
    目には自然な涙が粒をなし、服をはだける時は、まさに一瞬です(自分も割腹しようとする)。それをとめられた後の男泣き。しかし、言うべき台詞は男らしく。長くはないのです。決して長くないシーン、その中での心の葛藤。これはもう「見せていただきました」という感じでした。

    しかーし!偶然、映画を見る前に、この作品の脚本を読んでいたのですが、そこでものすごーく楽しみにしていた部分がですね、そりゃもーバッサリやられていたのですわ。てか、そもそも撮ってないのでしょうか?撮ってて切ったなら、見せてくれーっっ(切望)って感じです。つか、ここ切りますか?なぜに??
    いや、安らかに目を閉じることは許されなかったのですかね。シロートにはわからんっ。ミーハーにはもっとわからんっっ!ぐわーっっっ。男泣き(笑)。

    私は戦争映画は大の苦手でして、あれは戦争で亡くなった方と亡くなれなかった方々(軍人さん)の鎮魂のためだけに作られているのではないか、などと失礼なことを思っていたのですが、今回頑張って(?)この作品を見通したことで、これは戦争で亡くならずにすんだ方々が、亡くならなくてもよくなった時代の人間に、多くのものを語り伝えて下さるために作られたものなのだなあと、そう思うようになりました。
    でも、苦手なものは苦手。えへ(ダメダメ)。

    でもって、ブンタ兄ぃ。こちらも実在の人物で「君の鹿児島弁が出ると」とかなんとか台詞にもあるのですから、ちったあ鹿児島弁でしゃべってつかーさい。最初だけじゃないすか。あと広能じゃないすか(笑)。まあ「仁義なき」とおんなじ年の作品ですからね。でも、アキラさんのドコが武田でしたか?

    まあ、必見とは申しませんが。私には大事な作品になりました。あヽ幻のシーンが見隊(笑)。
     
     

    2004/08/19
     
     
     
     

     

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