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2004・10・15
小林旭
50周年記念
コンサート

渡り鳥
AKIRA
50
HISTORY

in
東京国際フォーラム


 


 
 

● ひよっこ観察日記●

何日も続いた雨もあがり、朝から清々しき晴天。風にはモクセイの香りが漂い、青空はスコーンと澄み渡っている、まるでアキラさんの声のように。
これぞ「アキラ日和」!
天もあなたに味方しておりますぞっ、と朝から大興奮の俺。
というか、すでに前日から寝てなし。

さてさて有楽町。開場前に会場前で頼もしいアニィ、アネゴと合流。一緒にパチプロのごとくひたすら開場を待つことン時間(とほほ、並んでたの俺らだけだし)。
もちろんお目当ては先着300名、コトによっちゃあ150名かもの、限定直筆サイン入り生写真っ。うおおっっ。
ついに開場3秒前という時にゃ、さすがに横5列、後ろギッチリと居並ぶライバルども。俺の野性はもどりまくりっ。フライングすら辞さぬ構え。狩ったるっっ。
と燃えたわりには、あっさり無事げっちゅ。他のグッズも、そこそこげっちゅ。
「ちみちみ、全部くれたまえよ」と大人買いしたくも種類が多すぎた。うれしい無念。
ひとまず満足して席に着くと、我がエネルギーすでに残り少な。しまった。

我が席は一階の後ろから数列目。
まったりと落ち着く席なり。と思いきや、否っ!
芝居なら大向う。濃さげなファンがうようよしてるなり。
密かに俺も、ナイスなパチ入れ(拍手)を決意。できるのか?
会場内は、杖をついた年配のご夫婦から、若いシ、夜の蝶系のキレイどころもちらほら。うしろだからこそ見える、壮観な人の海。
ああ、一杯だ。みんなアキラさんの50周年を祝う人達だ。
すでに、うるっとくる、せっかちなアタクシ。

ほぼ時間ぴったりに開演。まずは映画上映、わくわくやっっ。
ドうしろからでも十分なスクリーンサイズ。拍手でスタート。心臓ばくんばくん。
いきなりの、若々しい、まだ少年と呼ぶにふさわしいアキラさんの登場で、さあっと会場に息を飲む声が。
「あきら」ってトドロキさんが呼ぶのですね。胸がきゅうっと熱くなりました。
「勝利者」の裕次郎さんとのツーショットにはドヨメキが。「絶唱」のルリコさんとのシーンではタメイキが。
あるんだね、昔の映画もみんなあるんだね、と後ろからは興奮気味のオバさまファンの声。
手ぬぐいハラリには爆笑がおこり、再び裕次郎さんとの「鉄火の花道」でドヨメキが広がり。「仁義なき」のときには「タケダだ、ほら、タケダだよ」の声もチラホラ。あんなアキラさん、こんなアキラさん、次から次。わおっ!の連続。
タラオバンナイの剥がしっぷり、お見事でしたっ。そして最後は去ってゆく滝シンジ。

懐かしい作品も初めての作品も、まさかスクリーンで観られるとは思わなかったものまでも、たとえ短くても観られた喜び。しかも、こんなにたくさんのアキラさんファンと一緒に。
アキラさんは、どこでどんな気持ちでいらっしゃるのだろう。この様子を御覧になっているのだろうか。
届いていますか、みんな感激で胸いっぱいなこの空気が。会場中に満ちあふれている、実にしあわせなこの気配が。

俺はボロ泣きしたあっっ。後ろのオバちゃんも泣いていた。
よかった。素晴らしかった。すでに一公演終わった気分なり。
いや、これからが本番なのですが。すでに大満足。
しかし休憩なしで第二部に突入だあっ。
 

そして第二部へ。出を告げる音楽とサーチライトみたいなぐるぐるが流れる。いよいよやっっ。しかし、うぬう、さすが50周年。開幕を盛り上げる音楽も特別バージョン、紹介トークもいつもより長めなり。じれるわあ。
と、そこで、よーやくどんちょうがするすると。
なんと一曲目は、まさかの「北へ」っっ!
いやコレ、ここだけの話、我が人生のNO.1ソングでして。「翔歌」の歌詞的に、あるかな、とは思いましたが、まさかしょっぱなとわ。びよよーん。イッキにエネルギーフルチャージっっ。
声に艶があるう。のびやかだわ、嬉しそうだわ。声が喜びに満ちてるっ。いいっ。すごく、いいっっ。
一曲目から、ワシ、かるうく天国行き。
 

コホン。しかし冷静になってココで曲目と流れをご紹介。

1 北へ
2 さすらいの道
3 哀愁列島
4 オロロン慕情

ここでジョーさん50本の真紅のバラを抱えて登場。
カワジさん、ハマダさん、登場するも一言なく退場。
ジョーさん退場。ウザキさん弾き語り。
その間にアキラさんお色直し。

5 ダイナマイトが150屯
6 ダンチョネ節
7 ズンドコ節
8 ツーレロ節
9 自動車ショー歌
10 さすらい
11 北帰行

ルリ子さん登場。ちょっとだけ座りトークするも、すぐ歌へ。

12 ギターを持った渡り鳥 アキラさん&ルリ子さん

アキラさんお色直しへ。

13 愛の化石 ルリ子さんソロ

な、おなごり惜し。ルリ子さん退場。

14 昔の名前で出ています
15 みだれ雲
16 五月雨ワルツ
17 ついて来るかい
18 ごめんね
19 やどかり
20 水たまり
21 惚れた女が死んだ夜は

オケのチューニング風景。アキラさんお色直し。

22 昭和恋歌
23 あれから
24 翔歌
25 熱き心に

てな感じでござりまする。
 

服の紹介が、今回キツいのです。もう全身が小人さんサイズにしか観えなかったもんで。
とりあえず登場は全身白づくめ。スーツからシャツから靴の先っちょまで、くまなく真っ白とお見受けいたしました。で、アキラ節の時は、黒のスーツにインは真紅のシャツ。その後ダークスーツで、最後はタキシード。
だと思うのですが。いつか何かで確認したいです。ライヴDVD発売よろしくです。

さて、一曲目ですでに絶頂を極めたワタクシですが、ほかに印象に残ったとこはですねえ。
オープニングからジョーさんの登場までは、アキラさんてば、そこはかとなくソワソワしたムードで、しかしすこぶるご機嫌な感じ。声にしあわせ感が漂っておられました。
そしてジョーさんとのトークは微笑ましく噛み合わず、ウザキさんのいかにも飛び入りくさい弾き語り。そこでウザキさんが「アキラさんとつきあうのは…大変だよ」と一言。なんかシミましたわ(笑)

あとはもうもう、なんてったって、ルリ子さんでしょう。
大女優というのに、なんと初々しや!声の震えが緊張を表していて、その肩を包みこむように抱かれるアキラさんの優しい左腕。暖かな何かが流れるのが見えるようでした。
あのお二人の、互いを思いやるかのような渡り鳥、一生この耳から消えることはないでしょう。はい、号泣しました。
またルリ子さんのソロが終わるころ、そでから静かに現れるダークスーツ姿が!鳥肌が立つほどカッコよくて、もうっ、はうっ…。いま思い出してもドキドキいたします。
ルリ子さんが去ってからは、じっくりと聴かせどころ。トークも滑らかです。時間だいじょぶなんすかっちゅうほどに。しかし、粛々とオケとのバトルが…。

そーなのです。たびたび段取りに対してチクチクとおやりでしたが、曲入りの合図にも何度か手こずられ。いよいよ残すをあと4曲としたお召し替えのタイミングで、そこに入るはずらしいオケのチューニングがなかなか始まらず、すっかりご機嫌ナナメのご様子。お客さんに失礼じゃろがい、と。
ふふふ、そーゆーの隠そうともしないとこが、また好きっ。
さあもう、その後のラスト4曲、フルオーケストラバージョンときたら!ほとんどバトル状態っ。

美しくも壮大かつ重厚な演奏は、それだけで聴き惚れるに十分なレベルなのです。そこへアキラさんの声が乗るわけですから。
ぐいぐいと大きく右腕でテンポをとりつつ歌われるアキラさん。その、俺の歌だけが指揮棒だ、といわんばかりの歌いっぷり。力強さ。スリリングさ。手に汗握りつつ、ぐんっぐん引き込まれました。
完成度?んなもんライブに求めちゃおりません。あのガチンコの魂の競い合い。
声が、うねるような音の波に乗り上げる力、昂まり。
興奮したっ。どきどきしたっ。そして無類に美しかった。身も心も鷲掴みにされました。
「昭和恋歌」「あれから」ときて「翔歌」の大きさ、広さ、ここまでかっ、と感涙。全身鳥肌です。すごいっ。素晴らしい。

これで終りかなと思っていると、ラストは御馴染みの「熱き心に」。おおらかかつ和やかにお別れでございます。会場は手拍子の渦。シャンシャンと心弾むリズムで。
感激です。満足です。決して短くない時間でしたが、誰もダレやしない。もっともっと観たい、聴きたい。もうアキラさんに魂まで釘付けでした。

ところでワタクシは。
さすがは大向う。「アキラあっ、最高っ!」てな具合に、男シも女シも掛け声かけまくりでした。
びびりまくりのオイラでしたが、一度だけこっそりパチ入れなんぞ。
ルリ子さんがトークで「また映画にでられるといいですね」と嬉しいお言葉を。
ここやっ!とすかさず拍手をしてみました。ちょっとだけ広がったけど、アキラさんの声にカブっちった。とほほ。ご迷惑様でやんした。
ふふ、「ついてくるかあい」のあとのパチパチもやりましたよ。懐かしかったあ。左右のメーン♂はヒいておったがな。

いやあもう、堪能。まっこと盛り沢山な内容でした。とても筆舌にゃ尽くせませんっ。50年に一度の大満足でございました。
とか言って、てへ、大阪へも行くなりよ。だって、ついてくるかあい、って言われたんだもーんっっ←ありがちなカン違い

会場でお世話になりました皆様へ。
みょーなテンションでお騒がせいたしました。
ほんっとに素敵な一夜でしたよねっ。

あ、最後に花のこと。
会場入り口には沢山の盛り花が飾られていましたが、鈴木清順監督が個人名で(監督は彼おひとりだけ)、またスカパラが純白のカサブランカだけを贈ってました。
なんか、ぐっときました。
 

以上です。おそまつm(_ _)m
もう今回は(も?)しゅーしゅーつきましぇん(@o@)


今さらではございますが、この観察日記は、アキラさんビームで脳までデロデロに溶けたワタクシの、極めてあやしげな記憶によるものです。決して実録もの(笑)としてお読みいただきませぬよう、平にお願い申し上げます。
 

2004/10/22
 
 

 


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